読書
なんつって、今回のエントリー、この本からの影響大です。 「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ」
http://diary.jp.aol.com/applet/sixtynine/20040405/archive「69 sixtynine」新装版の解説だそうで。授賞式のときは「他人には期待しません」と冷たかった龍センセイですがhttp://d.hatena.ne.jp/beach_harapeko/20040119#p4、面倒見がいいじゃない。
いまはひたすら、その余韻にひたりたい。 神の手つきで美しく配置された運命の諸相。 ユーモラスでアイロニカルで、それでいて隅々まで暖かい文章。 作家が世界をひきうけるということは、こういうことなんじゃないかと思う。ほんとうに幸せな読後感。
えーわたくし、仕事で某映画作品のWebSiteを管理しているのですが、そこから出してるメルマガの返信用アドレスに、大量のウィルスメールに混じって・・・DeepLoveの広告メールが!そんなもん、登録してないよ!つうかイタズラなのか?それともYoshiが次回作…
書評を書いてみました。昨日の違和感をもうすこし整理しつつ、いや、決して批判してる訳ではないのです。むしろ、ほめたい。http://harapeko.que.jp/archives/001632.html
野球つながり。しかし「野球」「数学」と興味ある2分野がネタになっているというに、この萌えなさはなんだ。生活能力がなくて不潔なんだけど、純粋で頭のいい博士、って人物像は、ほとんど文学者による理系ハラスメントなんじゃないかとも思った。
外見と内面との齟齬、ということを考えた。パンクなくせに癒し系(笑)だし。 ギャルでもパンクでもなんとなく社会にそれまでなかった外見をした集団を定義して判ったことにするのは社会的に安心だからで、それが安易につかわれる特に新聞やTVで紋切り型に使…
鳥類絶滅種つながり。悪口いいながらもまた阿部和重読んじゃうわけだが、彼の書く短絡的で偏狭で粗暴な人間の描写は結構いけてんじゃないかとは思ってて、今回もトキ襲撃を計画する主人公が、武器を購入したり体を鍛えたり、予行演習を繰り返し、計画を具体…
昨日も出てきた友人から、伊坂幸太郎がジョン・アーヴィングのファンで、そういえば『オーデュボンの祈り』と『オウエンのために祈りをISBN:4105191039』がタイトルが似ている、と示唆を得た。で読了したのだが、なるほど。アーヴィングだ。タイトルだけでな…
会社に落ちていたので拾って読んだ。拾って読んだものを貶すのもどうかとは思うが、あんまり中身が無いので拍子抜けした。生きている人間が一人も出てこないのに、それが死んだところで泣けますか?
烏賊の眼球は人間と同程度の性能を持っている、となにかで読んだことがある。 視神経の構造とか、なんというのか光を感じる細胞の数とかが人間の眼球と同数くらいあって、なるほど添えられていた断面比較図を見ても、両者にさしたる違いはないように思われた…
冒頭、天皇を思わせる『オカミ』が死んだことで、多くの人々が沈黙し、多くのホームページが更新を滞らせるという描写があり、ああこれはあのイラク開戦のあとに世間を覆った気分を指しているんじゃなかろうかと思った。 メディアは政治的権力の無能や腐敗を…
http://www.monomagazine.com/monoonline/scripts/magazine.asp?mag_cd=040216モノ・マガジン 2004年2月16日号の特集記事(チームKATSUMI・くまさんよりタレコミ) 大人の趣味はクルマ、ロングボード、インテリアだけじゃない!CDターンテーブルを中心に、新…
愛に溢れる翔兄ィ語録の隣にこんな本を並べてみる。 愛することが自然にできない男の苦しみは、愛という関係を他人と築けない苦しみであり、愛されてもそれに応じられない苦しみである。その底には、自己愛というやりきれない怪物が潜んでいる。 ーー 彼は妻…
『決して図書館で読まないで下さい』という宮藤官九郎の帯の文句に絆されたわけでもなく、やはり気になっていたので『ゼブラーマン』試写会場で購入。 もう毎頁毎頁『イイこと言うなァ(涙)』のオンパレード!よく読むとそれぞれで矛盾することもあるんだけ…
などと書いていたら、JMMの最新号が届きました。芥川賞について村上龍がコメントをしています。 先週は芥川賞の選考会があり、若い女性二人が受賞しました。わたしは、『蛇にピアス』を推したので、記者会見に出てくれと主催社に言われました。記者会見は嫌…
先日ちょっと触れた、朝日新聞誌上での斎藤美奈子のコメントがこちらで引用されてました。 http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20040117 抜粋 ここ数年、大きな文学賞の受賞者に女性が目立つとしたら「優秀な女性作家が増えた」のではなく「彼女達の作品を理解…
先日来、【今回の芥川賞】と【水晶内制度】を対比して書きながら、しかしフェミニズム的な制度批判で笙野頼子を読んでは、彼女を歪曲することになるということが、どうも自分の稚拙な文章では伝わらず、却って自分の【芥川賞に対するなにか】を【笙野頼子の…
朝日新聞で斎藤美奈子先生が 『90年代には松浦理恵子や笙野頼子が、今は宮部みゆきや高村薫もいて、文学は女性作家が背負っているようなものだ』 『日本の男性作家に、ようやく女性の気持ちがわかる人がでてきただけのことだ』 というような意味のことをお…
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200401/16/20040116k0000m040148000c.html 金原さんはダークブラウンの髪を後ろでまとめ、グレーのコンタクトレンズ、両耳には計6本のピアスを着け、背中と胸が大胆にあいたニットに、黒のミニスカート姿…
http://book.asahi.com/authors/index.php?key=27 これを言うと編集者の人たちは皆眉をひそめるんですけど、ぼくは、シナリオの書き方の本に沿って小説を書いているだけなんです。デビューしたあと、このまま次の作品が書けなかったら推薦してくださった栗本…
前半3話読む。 偽文語体、落語的語り、古い映画館だの大岡越前だのウラビレタレトロな舞台設定(そしてこの表紙)。 何か背負おうという(云う)気負いみじんなく、ただイタズラ小僧が中学生になって書いた小説のような“自分が面白い”がひたすら疾走する『…
芥川賞候補に19、20歳の女性3人が入る http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/894794/8aH90ec-0-1.html 文芸評論家の富岡幸一郎さんは「3人の作品の底には共通して、人と人とのつながりを取り戻したいという切実な思いが流れている。作品の主…
と書くとこれは「ファウスト」での東浩紀「メタリアル・フィクションの誕生」にあった、ギャルゲーにおけるプレイヤーとキャラクターの視線の交差がより強い感情移入と虚構の自律性を生むといった話が思い起こされ、実際その号における舞城の「ドリル・ホー…
(西尾維新)ISBN:4061822500そもそも読書時には結構、語り手や登場人物に感情移入してしまうほうだから、西尾の「内省的な性格を自己批判(戯言)する」主人公の独白を読むことは、あとがきにある「読むことは自身を鏡に写す行為」というよりも、「読書(黙…
http://d.hatena.ne.jp/solar/20031216#1071537963 「舞城王太郎のもてはやされ方と、堀江敏幸のもてはやされ方は似ているのではないか」 確かにこの二人の著作は熱に冒されたように読みあさった。なによりも「音色」であるとか「リズム」であるとか、文章の…
東京堂書店で蓮實重彦と阿部和重の対談を立ち読み 蓮實「トム・クルーズはあのぽかんと開いた口が素晴らしい!」 って、こっちの口がぽかんだよ!くだらないよ!
(西尾維新)ISBN4061822330真面目にこの本につきあうなら、「戯言」という自意識過剰を装った、語り手の言葉を読み飛ばしてはいけないのだろう。さて「自意識過剰」とは換言すれば「自分は他者とは違うという自己認識」なわけだが、それがあまりに小説漫画…
(村上龍)集英社ISBN:408781291x『金融マン』の主人公が『SMクラブ』や『会員制デートクラブ』の壊れた女たちを引き取って、ご飯を食べたり旅行に行ったりセックスしたりする話。 【数百万円を一年で倍にするのはリスクがあるが、十億を十年で十一億にする…
※この日記は松山のネットカフェで書いています本日、松山出張。飛行機の中で『山ん中の獅見朋成雄』(舞城王太郎)ISBN:4062121131書道・料亭・相撲・茶道。和風アイテムの羅列は王太郎癒し系小説か?そんなわけないと思うが、さりとてすべてを『解釈なんて…