2005-01-01から1年間の記事一覧

『容疑者Xの献身』(東野圭吾)

容疑者Xの献身作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/08/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 148回この商品を含むブログ (996件) を見る【ネタばれを含みますのでご留意ください】今、この小説について書くときに、二階堂黎人氏の発言に…

『撮影現場のリスク管理も含め、僕らはMacに移行する(阪本善尚)』

きのう幕を閉じたInterBEE 国際放送機器展。 幕張メッセで大々的に行われていた、国内有力メーカーから、国際的なトップメーカまで、映像産業を支える最先端技術が集う大展示会のその一角、ひときわスタイリッシュな装飾と巨大なモニターが目につくAppleComp…

アップルのiMac G5欲しい!

いやほんとうに『アップルのiMac G5欲しい!』であるというのも、SONYのHDVハンディカムで子供の運動会を収録したのだが、iBook上でiMovieHDがまともに動かない!うわあ高スペックのマシン欲しいよう。とダダをこねようにもこねられなかったのでここでこねる…

『誰のための綾織』絶版問題つづき

山口貴士弁護士のブログで、今回の【盗作】を指弾したサイトに対し、検証がなされている。 http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2005/11/post_0e8f.htmlエントリーも既に3回を数え、コメント欄でのやり取りも活発である。 【盗作】=【悪いこと…

『誰のための綾織』(飛鳥部勝則)盗用により絶版・回収

http://www.asahi.com/national/update/1108/TKY200511080178.html既報のとおり、読者からの指摘を受けた出版社が、上記のような措置をとったという。 たまさか『誰のための綾織』『鏡陥穽』と手にとっており、内容もさることながら氏の独壇場である【絵画】…

根岸監督、柳町監督の受賞

「雪に願うこと」東京国際映画祭初の3冠 http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20051031-00000054-nks-ent「カミュなんて知らない」ある視点部門 作品賞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051031-00000010-sph-ent 東京国際映画祭にはコンペ枠のほかに…

『がんばれ!ベアーズ/ニューシーズン』

■オリジナルに忠実なリメイクであると聞いていたので、冒頭は当然、スプリンクラーの水滴眩いグリーンのグラウンドを、悠然と整備するトラクターの姿から始まるものと思っていた。それはたぶん私の記憶違いで、トラクターからはじまりトラクターで終わるのは…

風を吹かす

『ジャニーズ、早大コラボの狙い…提携で演技に磨き』 このほど、大手芸能プロのジャニーズ事務所が、早稲田大学演劇博物館と提携し、「@ザ・グローブ・プロジェクト」を発足させた。(中略) 最初の舞台に参加する俳優、岡本健一(36)は「演技を教えるつ…

立ち読み@図書館

逗子市図書館がリニューアルしたのはよいけれど、週末となると利用者が多数押し寄せ、新刊書は端から借り出されるわ、館内の椅子はすべて埋まるわで、あまりゆっくりとは過ごせないのでちょっと不便。その分、蔵書予算を増やしてください長島市長。■『文学界…

プロ野球は地上波で放映するなと

夜のニュースで佐々木・清原対決を見る。清原の泣き顔を見ながら「嫌だなあ」と気分になる。それは例えば、とんねるずが築いた80年代テレビの方法論=身内をはべらせて放送を半ば私物化することによるバラエティを見るときに感じる「嫌だなあ」と同じもので…

賞雑感

【芥川賞】 『土の中の子供』? 『煙か土か食い物』と『暗闇の中で子供』をあわせたみたいなタイトルじゃないか。まだ芥川賞は舞城王太郎の呪いに取り付かれてるのか。中村文則は是非授賞式で「こんにちは、舞城王太郎です」とやってもらいたい。嫌味で。あ…

『子どもは見るな』は正しい選択なのか

【ロンドン同時テロ:「英国人による自爆テロ」に衝撃】12日夜、テレビに出演した専門家は「ショックだ。自爆テロは英国にとって異星人のようなものだった。それが長く自国内で準備されていたなどまったく恐ろしい」と語った。多くの英国民はテロの脅威を…

子どもは見るなというメッセージ

今世紀初頭、アメリカは唐突にその歴史上初めての“空襲”を受け、自分達もまた文明の塔に踏みつぶされる存在であるというビジョンを突きつけられた。 その期を逃すまいとスピルバーグが思ったかは知らぬが、『宇宙戦争』はあからさまな911映像の模倣に始まり*…

『三丁目の夕日』と光の塔

(http://d.hatena.ne.jp/beach_harapeko/20050708/p2から続く)ここで少し脱線して、こんな動画を見てみたい【『ALWAYS 三丁目の夕日』特報2】 http://www.always3.jp/冒頭、路面電車から見た目とおぼしき、レトロなビルを見上げる移動ショットに立ち現れ…

時代を反映する『宇宙人の脅威』

一度見たら忘れられない、独創的でありながらどこかユーモラスなフォルムで、『タコ型宇宙人』と共に20世紀SFを代表するキャラクターとなった『3本足の巨塔=トライポッド』は、こうして20世紀における科学技術の暴力性を予見する存在として生れ落ちた。だが…

『宇宙戦争』と万博

H・G・ウェルズにより1898年に発表された『The War of the Worlds』の背景について、東京創元社刊『宇宙戦争』ASIN:448860708X、中村融は以下のように述べている。 冒頭から明らかなように、火星人に侵略される英国は、ヨーロッパ列強に侵略される植民地にな…

『宇宙戦争』の補助線としての『フォーガットン』

【以下『フォーガットン』のネタバレ含みます】事件を追う母と男の前に、次第に真相が浮かび上がってくる。何か『人間でないもの』の関与が台詞で仄めかされるが、他にも冒頭からの執拗な【真上からの俯瞰ショット(低飛行空撮)】や、見上げる空に浮かぶ【…

『フォーガットン』

【問題】飛行機事故で子どもを亡くしたお母さんがいました。事故から一年がたったある日、部屋の中から子どもの写真や遺物が次々と消えていきます。夫や近所の人は『元々君に子どもはいない』と言い出し、精神科医からは『空想上の子どもを妄想している』と…

『タッチ』の予言が外れた件

えー、長澤まさみじゃないのー【参考】 http://d.hatena.ne.jp/beach_harapeko/20050620

『魁!!クロマティ高校THE☆MOVIE』これからの宣伝展開

講談社の週刊少年マガジンで連載中の漫画「魁(さきがけ)!!クロマティ高校」の実写版映画について、元巨人軍選手のウォーレン・クロマティ氏(51)が29日、「無断で名前を使用された」として、映画制作・配給会社「メディア・スーツ」(東京都渋谷区…

長新太 死去

おんぶおんぶねえおんぶ (長新太のねえねえ・えほん)作者: 長新太出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2005/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るhttp://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20050627k0000m060041000c.htmlうおーんと泣い…

夏のトラウマ

前のエントリーhttp://d.hatena.ne.jp/beach_harapeko/20050620/p1から派生した雑感を少し『リトルボーイ』〜原爆から始まる現代日本文化史 Little Boy: The Arts Of Japan's Exploding Subculture作者: Takashi Murakami出版社/メーカー: Yale Univ Pr発売…

片岡球子展(神奈川県立近代美術館 葉山)

もちろん絵を生業にしているわけでもなく、さりとて観賞用に絵を購入するような高尚な趣味も財力も持ち合わせない一般人だ。絵を見るのが好きです、現代美術に興味がありますと言ったところで、有名な海外作家の展覧会に行ったり、気兼ねのない小さな画廊を…

夏のリビドー

『あのタッチがついに映画化』 http://touch.yahoo.co.jp/ 東宝がセカチュー以来となるYahoo!での公式サイトを立ち上げた。Yahoo!の映画特集はベースが広告出稿なので、サイトデザインの大幅な変更やコンテンツの更新などは基本的にはない(ニュースなどは併…

『その企画業務の中では、消費者の気持ちや、業界の動き、そして国の行方などさまざまな要因が吟味されます。』

すっかり放置しているけど、レンタルサーバを借りてMovableTypeを導入したブログを持ってる*1。 更新はしてないのにコメント・スパムは何故か多くて(penis が enlarge とかそういうの)、Formに隠し要素を入れたり色々対策を繰り返して来たが、ここのところ…

『オペレッタ狸御殿』(鈴木清順)

きのうがアレ*1で今日がコレとで気が狂いそうだ。書き割り然とした書き割り、横長に舞台を切り取った画面構成、めまぐるしい舞台転換と衣装替え、唐突に歌い舞踊る登場人物たちと、まったく共通点の多い両者だが、世間的にある程度、世界観が受容されている…

スゴバン!すごい番組がありました/テレビマンユニオン・レトロスペクティブPart.1

浦沢義雄が脚本をてがけていた『うたう!大龍宮城』に、心に残るシーンがある。話はうろ覚えで、たしか主人公の乙姫のところに、どこかの国の王子がやってくる。王子はその滞在期間中に誰かに恋をして、その相手を妻にしなければならないとかいう設定だった…

邦楽叙事詩「スサノヲ」その3

http://d.hatena.ne.jp/beach_harapeko/20050518 より続く <<第二幕終了>> 「(後ろの席の子どもに)おーい、怪獣は楽しかったかー!」 「先輩、よその子に馴れ馴れしく声かけないほうがいいですよ!親御さんに睨まれてますよ!」 「だって、パンフレッ…

邦楽叙事詩「スサノヲ」その2

http://d.hatena.ne.jp/beach_harapeko/20050516 より続く<<第一幕終了>>「あれれO君、これは意外と面白いな!」 「ですねえ、能の謡のバックに長唄とか、可笑しなものですね」 「ううむ、俺は謡も長唄も区別がつかないけど、耳に心地はよかったな」 「…

邦楽叙事詩「スサノヲ」

「実相寺昭雄って人、知ってますか?」 と、携帯に電話してきたO青年が問うので 「ウルトラマンやウルトラセブンを演出した人で、今度、京極夏彦の映画も撮る映画監督だが、それがどうかしたかね」 と、先輩らしく尊大に答えると 「ですよね。実は今度、芸…