アマチャ・ズルチャ 柴刈天神前風土記(深堀骨)ISBN:4152085088

前半3話読む。
偽文語体、落語的語り、古い映画館だの大岡越前だのウラビレタレトロな舞台設定(そしてこの表紙)。
何か背負おうという(云う)気負いみじんなく、ただイタズラ小僧が中学生になって書いた小説のような“自分が面白い”がひたすら疾走する『隠密行動』のほのぼのとしたデタラメさが、なにかに似ていると思ったらそれは、ビックリハウスでやってた『エンピツ賞』の受賞作を読んだときの感覚であった。
すごく面白いアマチュアの人の文章のよう。おおひなたごう飯嶋和一の中間ってかんじ。