2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧
シャマラン以降の一連の底抜けアメリカ映画が好きだというのは何度か書いてきた。不可思議な謎やサスペンスで客を引っ張っておいて、ネタは宇宙人でした!とか幽霊でした!と徹底的に脱力させてくれるそんな愛らしいアメリカ映画たち。 でも配給会社は困るの…
ゾロゾロと人でないものが蠢き出す映画はワクワクする。だから子供をダシに『ナイト ミュージアム(吹き替え版)』を見る。字幕版は戸田奈津子先生。ああ、『パフューム』『ラストキング・オブ・スコットランド』に続いて戸田先生字幕を楽しむ機会を失してし…
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/01/12メディア: 新書購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (149件) を見る『テレビばっかり見ていると、今に尻尾が生えてくる』かつて賢人がそう宣…
最近、フリーマッケットに加瀬亮君の本が出ていて、友人たちと眺めてたら「影響を受けた映画はカサヴェテス」と書かれてました。チェッと舌打ちして、みんなで「加瀬亮君がどんな映画を挙げてたらカッコ悪いか」を一生懸命考えていたのですが、結構難しいの…
ミステリとは、不安のドライブである。なんの根拠もないが、そんなフレーズが思い浮かんだ。 始まりは『夜にそびえる不安の塔』で http://d.hatena.ne.jp/beach_harapeko/20070225/p1 それを読んだ直後は、少しばかりの居心地の悪さを感じただけだったが、直…
ブーンという空調かなにかの唸り。どこからか響いてくるコツコツいう音。古くなった蛍光灯が明滅するするときに発するノイズ。『叫(さけび)』で通奏低音の如く間断なく画面を覆うこうしたノイズは、不安をかき立てるSEとして、Jホラー以降おなじみの手法で…
id:lovelovedog さんの日記にこんな記述があって ダラダラと本の整理をしていたら、こんな本が見つかった。 『私の小説作法』(毎日新聞社学芸部編・雪華社・1975年)…司馬遼太郎が歴史小説はビルの屋上から人を見下ろして書くようなものだ、と書いていたり……