おカルトお毒味定食(松浦理英子・笙野頼子)ISBN:430900928x

先日来、【今回の芥川賞】と【水晶内制度】を対比して書きながら、しかしフェミニズム的な制度批判で笙野頼子を読んでは、彼女を歪曲することになるということが、どうも自分の稚拙な文章では伝わらず、却って自分の【芥川賞に対するなにか】を【笙野頼子の文章】で代弁させる意図があるかのようにさえ読めて、これはいかんと思った。
ので、もうすこし『水晶内制度』をちゃんと読もうと、まずは副読本として『おカルトお毒味定食』をこれから読むことにする。

p114

笙野
フェミニズム小説だ」と言われると「切り口だけじゃないか、言語国家と私の戦争じゃないか」と思うんですけど、それでも反動的な男の人が「これはフェミニズムですか」と、反感むき出しで訊いてきたら、「そうだよ、フェミニズムだよ、ばーか」と答えてやります(笑)