『人形の死んだ夜』(土屋隆夫)

人形が死んだ夜

人形が死んだ夜

6日前後に読了。中盤までの、サスペンスフルな復讐劇が一転、後半に入ると登場人物全員と、作品そのものが、文字通り崩壊していくのに唖然とする。作者と作品を直結させる愚をあえて言えば、92歳の世界観とはこんなに恐ろしいものがと震撼させられる、これまで読んだことがない、怖いミステリ。