『首鳴き鬼の島』(石崎幸二)

首鳴き鬼の島 (ミステリ・フロンティア)

首鳴き鬼の島 (ミステリ・フロンティア)

6日前後に読了。理系の人間が何でもできると思ったら大間違いだ、と、理系の主人公は言うのであった。そう。理系が何でもできるのではない。何でもできるから、理系になったのだ。そんな理系ミステリは、本格ミステリ的なご都合主義に対するメタ的な批評と、私たちが半端な知識しかもっていない技術の意外な抜け穴を示したという2点で、買い。