キマイラの新しい城(殊能将之)ISBN:4061823914
テレビ好きの殊能先生に対する賛辞として、「2時間ドラマのように面白い」と書き記してみる。
実際は、「こんなに面白い2時間ドラマがあればいいのに」であり、同時にこれは、「面白い2時間ドラマにうってつけの原作」たりうるなと思う。
【向いていることろ】
■目先の変わった殺人とトリックのシチュエーション。テレビ欄の隙間の文章で人目を引きそう。
■あまり身体的特色のない登場人物たちなので、キャスティングに制約がなくてよい。
■一応、石動戯作ものは他にも4作あるので、シリーズ化も考えられなくはない。
■話がきれいな3幕ものになっているので、脚色が容易(そのまんまいけそう)。
■タイムスリップ・ギャップは視覚的にギャグにしやすい。
■西洋の歴史部分の映像化に費用がかかりそうなら、いっそ日本の武将の話にしてしまえ!(えー、マイクルなんとかさんへのオマージュつうか、下敷きにしているという背景は・・・一般視聴者にはわかりません!)それなら撮影に映画村もつかえて二度おいしい(東映が製作する場合のみ 笑)
【困るところ】
■アントニオにリーがあるって・・・どう説明しましょ
■天守閣じゃあなあ・・・あれはできない