欲望(ミケランジェロ・アントニオーニ)

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また66年の映画。初見。脱線脱線また脱線。『偶然撮影した写真を引き伸ばし(BlowUp)してみたら、あらうっかり殺人が映ってました!』というプロット以上のストーリーがなかったので愕然。
しかし、40年前と今の映画を比較する上で、『うっかり映ってしまったもの』が果たす役割の変化って大きなことだと思う。雑に言うと、映るものに『計算が働かない』ことを排除しつづけてきたことがアメリカ映画の歩んできた道で、その達成が世界中の映画に影響を与えている現在から見ると、こういう隙だらけで無駄の多い映画の不気味さは新鮮だったりもする。
ところで、この映画のサントラだけ持ってたので聴き直そうと思ったが行方不明。壁に貼っておいたのに(嘘)。