ラスト・サムライつづき

新生空腹海岸、『ラスト・サムライ』つづきで映画評が投稿されました。
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まさしくそうした明治時代の始まりを描く「ラストサムライ」は、開巻早々我々を我々の知らなかった(忘れていた)明治時代へと強引に連れ去り、観客を呆然とさせる。日本を知らないアメリカ人、オルグレンが横浜の地に降り立つとき、現代人たる我々もまた、その風景に驚嘆せざるを得ない。(はずだ。その違和感を「日本に無知なアメリカ人の描く日本」というのは一種の誤解と思われ、その点は後述する。)侍と洋装の日本人、棒手振りと電信柱が交錯するその街の様子は、かつて見たどんな日本映画よりも明治の風景の驚異を的確に表現し、明治の地に降り立った米国人の驚異を我がものとしてくれた。
【映画評】最後の侍とモヒカン族の最後(その1)