レニ・リーフェンシュタールさん死去、101歳

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030910-00000014-ykf-ent

もう10年位前になるけど、当時私は某CATV局で、情報番組の映画コーナーの構成なんぞをしていたことがある。といっても好景気の尻馬にのって、気楽なアルバイト気分の副業で、来日キャンペーン中の役者の会見を撮りに行ったり、映画監督にインタビューしたり、そんなことで毎週コマを埋めていたのだが、ある日ディレクターと、

『来週のネタ、なににしよう?』
リーフェンシュタールとかいう人が来日してるけど、会いに行こうか
『いいんじゃない』

などという会話が交わされ、恐ろしいことに2人ともリーフェンシュタールがどういう人なのかこの時点でまるで知らなくて、しかもプロモーターから取材OKの返事がきてしまったという、今となっては冷や汗ものの愚行が執り行われる最悪の事態は、しかし先方の都合によりキャンセルとなり回避されたのだが、後に彼女の業績を知ることにより赤面しつつも本当に失礼な訪問をせずによかったと胸をなでおろしたことを思い出した。

※新作がもうすぐ封切りだったのですね。
 『ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海』
 〜10/4(土) シネセゾン渋谷

  http://www.cine-tre.com/leni/

リーフェンシュタール女史は、8月22日に101歳になられたばかりでした。ところで8月22日って有名・著名人の誕生日のあたり日。

1904/08/22  鄭小平
1908/08/22  アンリ・カルティエ・ブレッソン
1917/08/22  ジョン・リー・フッカー
1920/08/22  レイ・ブラッドベリ
1940/08/22  土居まさる
1944/08/22  みのもんた
1945/08/22  タモリ
1947/08/22  川口浩
1967/08/22  岡田有希子
1968/08/22  佐野量子
1968/08/22  羽野晶紀
1977/08/22  菅野美穂

直木賞作家と芥川賞作家の活字力

活字文化公開講座
 本の街からの発信『活字のパワーを取り戻せ』
  ■直木賞作家と芥川賞作家の活字力
 日時
  ■2003年11月1日(土)13:00〜15:30 入場無料
 場所
  ■明治大学駿河台校舎リバティタワー 1階ホール
 内容
  ■第一部
   基調講演 「活字のパワーを取り戻せ」(逢坂剛
   特別講演 「本のある街にて」(堀江敏幸
  ■第二部
   対談 【神田神保町】本の街で考える活字の力、文学の力
 受付開始
  ■9月16日(火)電子メールで受付の上、抽選。
   katsuji@yomiuri.com

  http://academy.meiji.jp/ccs/top/open033.html

逢坂剛という人は読んだことがないので知らないが、堀江敏幸の話は聞いてみたい。とりあえず、メールは出してみようかと。
堀江敏幸って、三島賞芥川賞川端康成文学賞までもらっているのか。堀江作品って文学とか小説とかいうカテゴリーに属すのか?という疑問の反面、それでも美しいリズムの文章を読む楽しみや、本のことばかり考えている本オタクの内面描写が楽しくて大好きなのだけれど、賞とか伝統的文学からは遠い存在に思える。

それは『文章を読む快感』より、『面白いストーリー』とか『感情移入できるキャラクター』とか『劣情を催す××描写』が、売上や栄誉を左右する、つまり『小説・文学であること』より優先されている日本の出版市場があって、それに対するアンチテーゼとして、こういった『市場から遠く離れた』作品が賞賛される、ということなのか。

それが売上にもつながって、堀江先生がご飯を食べられて、また面白い文章を発表してくれるならそれは嬉しいし、その状況を『出版文化の成熟』と呼ぶことに吝かではない。などという単純な話でもないんだろうが、今は仕事中なのでこのへんにしておきます