アメリカ中西部のハイウェイ沿いの町外れ。
彼方に山脈がそびえ、道路と高圧線が、夕焼けに赤く照らされた大地に延びているのが見えるだけ。
車の前に、男が2人。
ありきたりの風景が帯びる不穏な空気。ここから先に行ってしまうともう後戻りはできない、物語世界が不可逆的で悲劇的な展開となる確固たる予感。

例)横溝正史映画で、船上から不気味な島が見えてくるシーン。『セブン』で宅配のバンがやってくるロングショット。