映画彷徨
12/16日、東映牝蜂NIGHT自分的ラスト「やさぐれ姉御伝 総括リンチ」
カスバ的セットの無国籍感が漂うなか、池玲子の「姉御」キャラは早々に忘れられ、ほぼ千恵蔵的探偵役と化し「誰が私を陥れようとしたのか、それが問題だ」とひとりごちる。映画中盤の男装も、多羅尾伴内のオマージュにしか見えない。赤いマフラーを颯爽と巻いた、いつもの東映ポルノ女優陣に混じって、芹明香が出ていて格好いい。
12/28日、TOHO川崎「リアル・スティール」
ATOMくんに自立した人格があるのか?という疑問を持たせる演出に釣られ、どうにも宙ぶらりんな形で最後までひっぱられてしまう。最後の方は制作陣はヒュー・ジャックマンのシャドーボクシングの肉体美にしか興味がなかったようで残念。ミッキー・カーチスの曲がった背中にわび・さびを感じる私は、ロボジーに期待することにする。