柳原良平と仲間たち

トリスウィスキーのCMに、アンクルトリスが復活していて、電車の広告なんかでも見かける
http://www.suntory.co.jp/whisky/torys/koukoku.html

アンクルトリスのキャラクターのレトロな味が10年くらい前は私は大好きだった。

最近お洒落古本屋を中心に『洋酒天国』や『暮らしの手帖』などデザインが美しい戦後雑誌がブームみたいで、柳原も若者に再評価されている、とかそんなとこなのだろう。

http://www.kurageshorin.com/
http://www.utrecht.jp/special/special7.php

ところで私は柳原良平にはネガティブな思いを抱いている。
というのもあるとき人から

柳原良平はすごくケチだ』

と聞いたからだ。
その話の真偽は確かではない。
ただその話を聞いたとき『やっぱりな』と、すっと納得してしまったのである。

刷り込みは恐ろしいもので、以来私は柳原の絵を見ると『すごくケチ』と嫌な気持ちがしてしまう。

とばっちりは同じアドマン出身者にも向けられてしまう。

和田誠が、嫌な奴に思えてならない。

第一、眼が笑っていない。

いつまでたっても『風と共に去りぬ』だの『シェーン』だの『ディジー・ガレスピー』だののイラストを描いては、『お楽しみはこれからだ』と好好爺ぶったところで、その眼には騙されないぞ、と身構えてしまう。

それも勝手な言い掛かりで、『柳原良平→元アドマンの文化人→ケチで嫌なやつ』と私に刷り込んだ人が悪いのである。そんなこと言ったら、開高健山口瞳椎名誠も皆嫌いでなければ理屈にあわない。

あ、いけない、みんな嫌いだ、どうしよう。

ところで最近、その『和田誠嫌な奴疑惑』を立証するような、和田誠の嫌な言動を耳にしてしまった。
ここでその子細は書くことができないが、とにかく言えることは
『昔良かった人は、昔の作品だけに触れていた方が大方無難である』ということですね。今の姿知るとがっかりすると言う、ありがちなオチ。