ところで今日びの10代20代が新聞を読まない・テレビを見ないというのはもはや旧聞に属する事柄であるのだが、今日聞いた話によると、今、16歳〜18歳にかけて、インターネットの利用率が極端に低いのだそうだ。

『年齢別ネット利用者数グラフ』などを作成すると、その部分だけカーブが『ボコッ』と凹むのだという。(ちなみに、昨今の教育改革の影響で、小中学校ではネットを授業に導入しているので、この層はネットへの接触が比較的多い。)

さても頼もしき世代である哉!

悪しき電波を垂れ流すテレビから隔離され、頭痛を起こす文字が詰まった新聞に見向きもせず、自己憐憫と馴れ合いに満ちたネットを鼻で笑い、飢餓感に目を光らせながら夜毎街を徘徊する獣のごとき若者ども!

彼等はもはや身体能力の一部と化した携帯を手に--それはあたかも、盲いた獣たちに宿る超音波交信の能力のようだ--その足でアスファルトを踏みしめ、その手で欲しいものを奪い取り、その口で性愛と憎悪と血の味を噛みしめるのだ。