唐獅子警察(中島貞夫/シネマヴェーラ)

中島貞夫のすべての映画で、渡瀬恒彦は女を抱いている。そう言いたくなる今回の特集で、鉄砲玉の美学より、もしかしたら狂った野獣より渡瀬恒彦が輝いている。色のついたプラスチックのカバーが割れた、場末のキャバレーの看板のようにギラギラと。小林旭がドスを片手に、ターミネーターのように迫ってくるクライマックスは夢に出そうである。
帰ってから、日本映画専門チャンネルで「LOVE LETTER」。どっちも好きな日本映画であります。