舞城王太郎のバラバラPOP漫画 on 山手線

昼休み、東京駅前、丸善本店に見に行ってきました。
新潮社のキャンペーンなのに、太田克史がマンガに出てきてファウスト読めよ!』(笑)

このPOP、全部見られる人が何人いるのだろう。
原画だから、盗まれたり無くなったりするかもしれないし(既に巣鴨では見当たらないとの情報も)
【制覇記録】
http://menskitchen.jugem.jp/
【企画ページ】
http://www.shinchosha.co.jp/maijyo/index.html

それよか『みんな元気』ISBN:4104580023が、軟らかい表紙、いわゆるペーパーバック風にカバーというのはいいとして(ソフトカバー)、ページの上の部分(天、というらしいhttp://www.library.pref.osaka.jp/nakato/osaka/book_bui.html#ten)が紙の長さが不ぞろいで凸凹になっていて見栄えが悪い。紙質もふくめて全体に安っぽく見える。
カラーグラビアに加え、本文にも2種類の紙を用い、カバーにはペカペカするホログラム状の素材まで使った『好き好き大好き超愛してる。ISBN:4062125684、それでいて価額差が100円しかない。
【本を買う】という行為において、パッケージの価値がどれだけ意味をもつのか、新潮社と講談社ではかなり認識の違いがあるのだなあと思った。
(ワタシは『みんな〜』の装丁を見て、ちょっと買うのを躊躇している)

新潮社では他に、同じ舞城王太郎の『阿修羅ガールISBN:4104580015伊坂幸太郎直木賞初ノミネート作『重力ピエロ』ISBN:4104596019、今話題の『電車男ISBN:4104715018、ざっと文芸書のコーナーを見渡してみて、同じ装丁がなされていたもの。新潮社だけ責めるのもなんなので、他社のソフトカバーを探してみたけど、同じように『天が凸凹』な装丁は、講談社からでてる『6ステイン』(福井晴敏ISBN:4062126419

ソフトカバーは好きだったりもする。読みやすいし、軽いし。シリーズものなんかは、背表紙がフラットになるので、棚に並んでると美しいし。
東京創元社の『ミステリ・フロンティアhttp://www.tsogen.co.jp/wadai/mystery_frontier.html文藝春秋の『本格ミステリ・マスターズ』http://www.bunshun.co.jp/book/80masters/早川書房の『ハヤカワSFシリーズJコレクション』http://www.hayakawa-online.co.jp/hsfj/sfjc2/sfjc2.html、それに何度か書いたけど、河出書房新社の『奇想コレクション』なんかは、ソフトカバーならではの愛らしい『持ち心地』が、カジュアルでガーリーな(笑)SFファンの心をくすぐっているものナ。
(ちなみに、初めて入った本屋さんで、これらシリーズものが【著者別】ではなく、ちゃんとシリーズごとに棚に並べられていたら、もう断然その店を贔屓にしてしまいたくなる)

【でかい文庫】として、買い揃える楽しみのある『ソフトカバー』
【ちょっとした高級書籍】として、凝った装丁で所有欲を刺激する『ハードカバー』
そんなふうに装丁も二極化して、はっきりと価額帯を別にすればいいのにな。そうなったら本買うぞ!と、買わない言い訳をしてみる。(←買わないで今まで書いてたのか!とのツッコミをお待ちしております)