免許を取ろうと思い立った妻が、友人にそのことを話したところ、断然反対されて帰ってきた。その理屈が面白かったので記す。

そもそも車は、すぐ近くの場所であっても車で行こうと思うような人でなければ、買うべきではない。そういう人は概して、少々の無謀運転やら路上駐車などの迷惑行為を厭わない人たちだ。わたしたちのような小心者は、どこに行くのでも「駐車場はあるの?トイレはどうするの?道はわかりやすいの?」と心配ばかりで、結局どこに行くのでも気疲れするばかりであるから、それならばタマに出かけるときに、グリーン車やらタクシーやら奮発して、気分を贅沢にするほうがマシである。

少々の偏見もあろうが、この「自動車好き観」には大いに共感する。いやむしろ、そういう性格を作る機械が、自動車であるといえるのかもしれない。

とまれ、我が家では、車を買うのはまだ当分先のことである。