ライブドアバファローズ

もうライブドアバファローズが気になって気になって仕方ない。

まず、近鉄側のコメント

近畿日本鉄道の山口昌紀社長(68)は「その話は聞いている」とライブドア社から買収の申し入れがあったことを認めた上で「近畿日本鉄道は仁義を通し、信義を重んじる会社だ。小林球団社長がはっきりと断っている話です。オリックスとの話を進めます」と売却の意思がないことを明言したうえで「“30億円でも売却しないということになれば、株主に損害を与える。この話をのまないと株主代表訴訟を起こす”とまで、向こうは言ってきているが、どうぞ起こしてもらって結構」と言い切った。交渉事は過程を明かさないのが企業人としての常道だが「球界の大改革を今からやろうとしているんだ。それに逆行する勢力が仕掛けてきたものだろう。近畿日本鉄道をなめるなよ、という思いだ」という怒りが勝ったようだ。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/06/30/01.html

『仁義を通し、信義を重んじる』んなら、ファンと選手と球団職員に仁義通せよ!というツッコミはさておき、『球界の大改革を今からやろうとしているんだ。それに逆行する勢力が仕掛けてきたものだろう』という一言は、やはりリーグ再編の根回しが事前にあったことを、うっかり漏らしてしまった発言と取れるんじゃないだろうか。
だって6月13日の記者会見では、こんなふうに言っていたのだし。

−−合併が実現すれば、球界再編に発展していく可能性も出てくるが
山口昌紀電鉄本社社長「それは野球界の問題であって私どもがコミットする問題ではない」
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200406/bt2004061401.html

ちなみに、近鉄の株主総会は前日の29日。
こちらの記事http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/pro/news/20040630k0000e050069000c.htmlによると

山口昌紀・近鉄社長は30日朝、「2,3日前に(ライブドアから)話があったが、その場で断った」と改めて明言。

だそうだから、総会の時、株主にこの話が伏せられたままだった、というのが後で問題になるんじゃないか。株主代表訴訟も、冗談ではなくなるかも。

それにしたところで、ライブドアの嫌われ方ってないな。
こちらの記事http://www.mainichi-msn.co.jp/it/network/news/20040630org00m300029000c.htmlなんかよく現れてるけど、会社紹介の記事中に

“ネットバブル”を背景にホームページ制作やネット広告で業績を伸ばし、

とネガティブな言葉を使いつつ、最後は

しかし、買収した企業に対して「金も出せば口も出す」式の経営姿勢のためトラブルもあり、筆頭株主となった「イーバンク銀行」との間では経営や融資方法などでイーバンク銀行経営陣と対立、非難合戦にエスカレートしている。

と、胡散臭げな企業であるというイメージを植え付けることを忘れない。

ある世代以上の、マスコミ人のライブドア(の社長)に対する見方が、よく現れてて面白かったのが、『署名で書く記者の「ニュース日記」・共同通信編集委員室のサイト「CH−K」編集日記 ブログ版』の26日のエントリー。

「社長日記」に異議アリ!

(株)ライブドアCEOの堀江という人が毎日書いていて、本人の写真も載っている。内容はといえば「トータルワークアウト」(清原選手や千代大海がやっているフィットネスだろう)をやって筋肉がどうなったの、上海に行って何を食ったの、マッサージがどうの、映画や芝居を見てどうだったのだ。

 もちろん、ご商売のことも書いておられるが、はっきり言って、これこそ「スノッブ」以外の何ものでもないと僕には思える。要するに「成功した青年実業家とは、こういうふうにしているものなんだよ」というやつだ。たしかに、livedoorはBlogで成功しているようだし、僕もこうした新しいメディアが広がってほしいとは思う。が、そのこととこのことは全く別だ。いかに商売がうまくいっているといっても、この程度の内容を載せて、結果的に若い人たちをだまくらかすのはちょっとどうかと思う。さらに言えば、社長の日記をトップページにシルエット入りで紹介しているというのは、一体どういう神経だろうか。
http://chk.livedoor.biz/archives/3212621.html

livedoorはBlogで成功しているようだし』という認識(笑)
このBlog自体がlivedoorというのがオチという微笑ましい話ですね。

と、笑ってもいられない色々な命題を含んだ話でもあると思う。