全頭検査をめぐる日米の攻防

goo ブロードバンドナビより、FNNニュースのクリッピング
(悪口言いながらフジのニュースからお勉強)

■米国産牛肉輸入再開の日米協議で焦点となっている「全頭検査」の実態を取材しました(2004年2月11日 13:56 )
http://bb.goo.ne.jp/contents/FJTFNN/FJTFNN200402110030/index.html

コスト面から全頭検査を渋るアメリカは、対象を2003年の2万頭強から4万頭程度にまで増やすことを検討しているが、全体の約3,500万頭から見れば、0.1%程度となっている。 これに対し、日本では2003年度、約125万頭が検査対象となった。 また、若い牛への検査は、科学的根拠がないというのがアメリカ側の言い分だが、2003年に、日本では世界的にもまれな若さの感染牛が発見されている。 食の安全重視か、安い牛肉の早期復活か、全頭検査をめぐる日米の攻防は、いまだ着地点が見えないままとなっている。

■米国産牛肉輸入再開めぐり米・ゼーリック通商代表と亀井農水相が会談、不調に終わる
(2004年2月11日 16:10)
http://bb.goo.ne.jp/contents/FJTFNN/FJTFNN200402110042/index.html

亀井農水相は「食の安全・安心という視点でBSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)検査、特定危険部位の除去をアメリカも十分考えてほしいと申し上げた」と述べた。 会談では日米双方が輸入再開に向け努力する方向を確認したものの、先日、アメリカがBSE調査の打ち切りを発表したことに対し亀井農水相が「まだいろいろ問題点があるのではないか」と不満を述べるなど、安全面をめぐる日米の認識の違いが際立った。 また、ゼーリック代表は、中川経済産業相とも会談したが、日本政府が輸入再開の条件として全頭検査を求めていることに関しては、「科学的な根拠」が必要だとし、あらためて受け入れに難色を示した。

露骨に馬鹿にされてるなあ日本の消費者。黄色い猿の命は米国農業団体にかかる検査のコストより軽んじられているのですよ。

ところでちょっと前、BSEにかかった牛はカナダ産、と米国が発表してカナダから猛抗議を受けたニュースを聞いたとき真っ先に思い浮かんだのが、マイケル・ムーアの『ジョン・キャンディの大進撃』だったりする。
http://www.michaelmoorejapan.com/books_films/index.html

アメリカのカナダ侵略は、軍事的には1812年が最後だが、文化的にはその後もずっと続いてきた。この映画でムーアが創造したアメリカ大統領(アラン・アルダ)は、政権の支持率をあげるとともに軍需産業を復興させるため、カナダを悪者扱いして好戦的な態度に出る。ところが困ったことに、ニューヨーク州ナイアガラフォールズ市の保安官(故ジョン・キャンディ)がこの反カナダ・キャンペーンを真に受け、国際紛争を引き起こしてしまう

見てないんだけど、映画版『サウスパークhttp://www.southpark.co.jp/movie/もカナダとアメリカが戦争する映画で(トレイ・パーカーとマット・ストーンはマイケル・ムーアと友達)、米国食糧庁はこいつらにネタを提供したいのかなと思った。