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友人が仙台に住んでいる。彼は映画や本や写真について大変な博識で、学生時代からたくさんのことを教えてもらっている。
会社勤めを切り上げて、今では実家で整体の開業医を目指しているのだが、東京からはなれ、また学生時代からの友人ともはなれたため、しばらく元気のない状態が続いていたのだが、僕がWebサイトを始め、そこに原稿を依頼したところ、堰を切ったように、彼からものすごい量のテキストが送られてくるようになった。
それはどれもこれも長文で情報があふれていて、ちょっとばかしweb向きじゃないよなあ、などと思いつつも、全然web見ない人の文章がwebに載るのも面白いなあと毎回楽しく掲載している。
中でも『地獄の黙示録』に関する一群のレポートは、立花隆の本をフックに、映画に影響を与えた書物・人物等を総なめにする内容に、彼自身の写真も添付された力作で、僕自身もかなりの力を入れ、デザインを工夫し、メールマガジンを発行し、少しでも多くの人に読んでもらおうとやってきた。
その甲斐あってか、最近ではGoogleの検索でも、映画のオフィシャルサイトやAmazonの商品紹介にならび上位に表示してもらえるようになって、僕としては少しは学生時代からの、いろいろ受けてきたものを返すことができたかなと思っていた。インターネット時代万歳、って。

ところが

最近になって、『地獄の黙示録』でGoogle検索すると、単にタイトルに『地獄の黙示録』とつけただけで、内容はまったく無関係なサイトが上位に表示されるようになった。

何かBlogシステムを使っているように見受けられるサイトで、そのシステムの『SEO力』、検索エンジンとの相性の良さから、このような上位に表示されるのだろう。もちろん、タイトルをつけた本人に、そのような意図はまったくないものと理解はするが、なんだか、旧来通りの作りでサイトを作っている人たちの、いままで重ねて来たことが全く保古にされてしまうようで、そんな『システム』であるBlogを『導入できる環境にある』人たちが、無邪気に『検索エンジンとの相性抜群!』なんて言ってはいかんよなあ、と思った。

やりようによっては(意図せずに)自分のサイトが検索エンジンスパムになってしまうのだから。

といいながら、自分もBloggerMovableTypeも使っていて(その理由は、主たるものが過去ログの整理であるとはいえ、検索エンジンとの相性、というのも当然含まれている訳で)、まったく生理的な飢餓の欲求に関する医学的な記述がないのに、『空腹』検索リストのトップに居座っているわけで、なんだか二重に気持ちが悪い訳です。

※検索結果に影響を与えたくないので、この項で言及したサイトへのリンクはしません。