備忘録

■10/11 『さみしさの周波数』(乙一角川スニーカー文庫ISBN:404425303X

O・ヘンリー、アーヴィングは言い過ぎとしても、職人かたぎとも言える構成力にただ嘆息。
「右腕の感覚を残して植物人間になった主人公と、家族の物語」である『失はれた物語』は、たったひとつの物事で物語は語りうるのだという見本であるうえに(何せ動くのは指一本)、身につまされる泣ける泣ける。
ローマの休日」の完璧な翻案である『手を握る泥棒の物語』、面白いと思ったら映画化もされるのです。
http://casty.jp/hikarimono/short_film2/

■10/11 『ドッペルゲンガー』(黒沢清

例えばその独自の手付きがあまりに通常の映画を逸脱しているため、もはやその人がひとつの映画ジャンルであるデ・パルマを見るときに感じる、映画の向こうになにかあるものを見せつけられているような不快感/不安感。
ドッペルゲンガー』はまるで黒沢映画の悪意ある分身のような映画で、積み重ねてきたものを放棄してまで探しものはなんですかみつけにくいものですか。徒労に終わってしまうむなしい彷徨ではないのですか。
http://www.doppel.jp/doppel/index.html

■10/11 松蔭浩之@東京デザイナーズブロックhttp://d.hatena.ne.jp/beach_harapeko/20031007

さらに、当日までどうなるか分からない松蔭浩之の奇想天外な演出アンド出演プランにご期待下さい。

星のキぐるみ着て『♪見上げてごらん〜夜の星を〜』と熱唱。照れず気取らず本気で全力の男松蔭は現代美術界のビッグスターだ文字どおり。

あとこの舞台の舞台となった東京デザイナーズブロックというものの全体像を良く知らなかったのですが、digm|diaryさんhttp://d.hatena.ne.jp/digm/20031013読んでいろいろ凄いイベントであったことがわかりました。が、なによりもタダ酒があったことを知らなかったのが悔しいじゃないか

■10/12 あーすぷらざhttp://www.k-i-a.or.jp/plaza/

神奈川県立地球市民かながわプラザ

プラザの3つの目的

●こどもの豊かな感性の育成
こどもたちが未来に向かって、「地球市民」の一員として成長していくように、感受性や創造性を育んでいきます。

地球市民意識の育成
さまざまな人々が「プラザ」につどい、世界の文化や暮らしについての国際理解や国際平和、地球規模の課題についての認識を深め、地域から行動する「地球市民」としての意識を培っていただけるよう、学習の場の提供を行います。

●国際活動の支援
県民のみなさんやNGOなどの国際交流や国際協力活動に対して、情報や活動の場の提供、人材育成などの支援を行って、自主的な活動の輪を広げていくお手伝いをします。

地域住民にとっては、老人会でカラオケ教室を主催したり、子供連れで気安く遊びにいける施設ではあるのだが。

実際、『こどもファンタジー展示室』http://www.k-i-a.or.jp/plaza/fanta/index.htmlのレベルは高い。『3・2・1・0はいポーズ』と名付けられた展示物は、強烈なストロボに照らされた影が、そのまま壁に焼き付いてしまうというインスタレーション(と言ってもいいんじゃないだろうか)。きゃっきゃ遊んでいた子供達が去った後の、壁に無数に残った影はなんだかとっても意味深で恐い。
『こどもの国際理解展示室』には諸国の住居や店鋪が原寸で再現され、フィリピンの売店などは、そのままそこでお茶でも出してくれれば即座に和みのスペースだ。http://www.k-i-a.or.jp/plaza/rikai/03_sigoto.html

■10/12 夕焼けのきれいだった海

テレビドラマがロケに来ておりました。
年に数えるしかないくらいの夕空を目の前にして、呑気に弁当食ってるスタッフはどうかと思う。
K村D作だったらとりあえずカメラ回してるな。
(忙しいんだよ!弁当くらい食わせろよ!K村D作、勝手に会社のフィルム使ってるなよ!←スタッフの声)