『動物化するポストモダン』(東浩紀)ISBN:4-06-149575-5
舞城王太郎→ファウスト→東浩紀、という流れでようやく読みました、オタク第一世代と同世代でありながら常にオタクから一歩遅れでサブカルチャを享受しつつ、新書で読む程度に現代思想にも触れてきた私には、ポストモダン入門書としてたいへん面白く読めました。
もっとも、現在の「オタク系文化」であるゲームやアニメがデジタルガジェットである以上、その構造がアプリケーションでありデータベースであるのはあたりまえなので、わざわざウェブやゲームが「データベース型世界」と同じ構造だと示唆する終章は蛇足と言うより今の文化の構造を現代思想にあてはめて読み直してるんだから、結果行き着くところが「データベース型世界としての現在」になるのは自明なんじゃないの?と言われかねないのかなと思った。
スノビズム批判を理系的な発想(現実把握)が裏付けると言う逆説は面白かったけど。(変な読み方かな?俺理系なんで、つい贔屓してしまう)