ビデオ持ってないといかんのか

CATVもWOWOWも加入しているのだが、ほとんど番組表など見ない。そのくせたまにチェックして見ようとしたら裏番組が重なったりしてやんなっちゃう。

11:00より、日本映画専門チャンネルで『夏の妹』(大島渚)。大島監督目当てというより、予告で流れていた武満徹のテーマ曲が、まるで大野雄二かバカラックのようなメロウ・エレピ・チューンで、それが陽光を浴びた沖縄の波にかぶさって、なんだこれは『真夏の夜のジャズ』か!?大島渚×沖縄がそんなタラララララ〜でいいのんか?で、劇中ではトランペットをフロントのジャズ編成のバージョンがあったりして、武満徹ってこんな素敵な仕事もしてるのかと、本気でサントラが欲しくなる。
ところで映画はちゃんと大島渚しており、佐藤慶戸浦六宏小山明子のウチナンチュー軍団がヤマトンチューの小松方正をシメている不穏な宴会の場に、やられ役の殿山泰司が登場して得体の知れない仕方で泡盛を鯨飲する一方、石橋正次がりりィとできちゃって(もちろん青姦)それを見た栗田ひろみが『沖縄なんて返ってこなきゃよかったのに!バカヤロー』と素敵なセリフを吐いたところで時間切れ(後で調べたらもう少しで終わりだったので、最後まで見ればよかった)

0:15からは、WOWOWで『ジルベルト・ジル・ライブ・アット・モントルー
“Quanta”のころのライブで、傑作“Sao Joao Vivo”に比べると、アコーディオンがテープ(?)なのが決定的に物足りないのだけれど、ブラジル人のものすごいパーカッション使いと、めちゃ上手いギターと唄と、ぴっちりしたTシャツのジルの姿はやはり動く絵ならでは。お約束の“Toda menina baiana”で独り深夜に盛り上がる。やっぱり国際フォーラムで見るならジョアンよりジルだよな。