SOM IMAGINARIO

  1. MILTON NASCIMENT "MILAGRE DOS PEIXES GRAVADO AO VIVO"
  2. SOM IMAGINARIO "MATANCA DO PORCO"

プログレとは前衛であるのなら、そこに怒りは必要なのかしらん。

いや、プログレって生真面目でしょ?なにか主義や主張がいるのではないかな、あの緊張感を保つには。

アタマの良い超絶技巧=プログレ
アタマの悪い超絶技巧=メタル

と言うと言い過ぎか。

SOM IMAGINARIO の演奏は、プログレ的な『熱さ』や『緊張感』に満ちているのに、なんだかアタマは柔らかそうなのが良い。
大地の風景に向かって開けるようなイメージ。
うむ、つたわらないな。これでは『喜多郎』みたいのを想像してしまうかな。

ブラジル音楽全般に言えるかもしれないけど、音楽に対する姿勢が多分柔らかくて、ものすごい音楽をひょうひょうとやってのけてしまう。
しかも、それが体に染み付いているのだか、何をやっても『ブラジル』が濃厚に臭ってくる。

『陽気』と『超絶』の融合。これかな。

ミルトンのライブは、SOM IMAGINARIO がバックの最高傑作。

『陽気』通り越して『南の楽園』に行く前の、シリアスなミルトンが聴ける。

"MATANCA DO PORCO"、CCCDなのは良いとして(気分悪いが)、せっかくのオリジナルジャケの上にCCCDのマーク印刷するなよな。

しかし、ブラジル盤もCCCDか。

ふう。