2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『アートで候。会田誠・山口晃 展』続き

先日のエントリー*1に対し友人から、括弧つきの『現代美術』の文脈を意識しすぎる、と指摘があった。職業評論家であるわけでもないのだから、素直に絵に対し感動を表現すればいいのではないかと。ぶっちゃけてしまえば、私はこの展示を見て、そのコンセプト…

『アートで候。会田誠・山口晃 展』(上野の森美術館)

激しく会場との違和感を感じた。会場の、施設の古さ、に。なにも自分はいつも小奇麗な施設でしか美術鑑賞をしない、というわけでもない。六本木に行ったことはないし、木場は一回しか行ったことがないが、竹橋は年に数回くらいは行くし、割と好きな場所だ。…

『13の顔を持つ男 −伊丹十三の軌跡−』(日本映画専門チャンネル)

TV

勝手な思い込みだが、伊丹十三は厳然として『僕の伯父さん』なんである。父親の書棚にあった伊丹十三の文庫本を手に取った中学生の日々以来、自分のおよそあらゆる価値観は、あの洒脱で含蓄のある文章の影響を受けまくっている。いや、いたはずだ。 あれから…

『御巣鷹山』(渡辺文樹)

DVD、シネコン、HDR、ネットetc。ここ数年来、映画を取り巻く環境は全て、映画が個人によって所有され、好きなように消費される『コンテンツ』になることを要求した。この環境で受け入れられる映画とはつまり、それを消費されるモノであると意識した作り手に…